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褒めることの大切さ

2月第2週。中学入試が終わると同時に、塾生たちは学校に先駆けて、1つ上の学年に進級する。とりわけ、これまで週1日・算国2教科だけだった3年生は、いきなり週3日・4教科の授業となり、通塾の負担も家庭学習の量も増える。ここで生活と学習のリズムを身につけることができるかどうかが、3年後の受験に向けての最初の正念場といえる。

最初に理科の授業を担当した翌々日、3年の女子と迎えに来た母親に声をかけられた。

「先生に理科を担当していただいて、本当によかった! 実はウチの娘は理科が大嫌いだったのですが、一昨日家に帰るなり『理科って面白い!』と言って、授業で教わったことをたくさん話してくれたんです。」

(あれ? 一昨日は「植物の冬越し」という地味な内容だったし、かなり難しいことを話したはずだったんだけどな・・)

「そうか、よかったね~。でも、何がそんなに面白かったの?」

「うん。勉強は難しかったけど、先生が『褒め褒め』で授業してくれたから、理科が好きになっちゃった。」

30年近く「プロ」としてこの仕事をしてきたオジサンでも、幼い教え子のこんな一言で脳内に「β-エンドルフィン」が大量に分泌され、「よっしゃ! 次はもっと楽しくて褒めまくりの授業をするぞ!」という気持ちになる。まして「算数は苦手」「理科は嫌い」「週3日も塾に通うなんて無理」などと不安に苛まれている子どもたちに一番必要なのは、「褒める」「認める」ことで「やる気ホルモン」の分泌を刺激してやることだ。

入試期直後は疲れもストレスもピークに達している。繰上合格の報に最後の望みを託している受験生やご両親のことを思うと、どうしても表情も険しくなる。でもそれは新たなスタートを切った教え子たちには無関係なことだし、険しい顔で日々を過ごしていれば朗報が訪れるというわけでもない。

自分の「やる気ホルモン」が分泌されるのはどんなときなのかを考えれば、子どもたちに接するときの姿勢は自ずと明らかになる。親が子に接するときの姿勢も同じはずだ。