啓明舎(けいめいしゃ)|難関中学受験名門/生徒面談

ここから本文です。

生徒面談

中学入試が終わってからはや約2ヶ月。本来ならば我々にとって「ほっと一息」の時期のはずなのだが、今年は例年になく忙しい日々が続いた。小3から新中1まで5学年の授業と毎週末の保護者会、そして担任をつとめる新6年生2クラス50名余の保護者面談。ここまでは例年通りの業務なのだが、それに加えて今年は新6年生全員の「生徒面談」を行うことにしたからだ。
塾内では最年長の「偉い先生」ということになっているせいか、「これから順番に(後)先生が個人面談をして下さることになりました」と告知された瞬間、教室内は「ええ~っ」というどよめきに包まれ、面談が終わって教室に戻った生徒は他の生徒たちに囲まれて「ねぇ、どうだった?」「何を聞かれた?」と質問攻めにあったらしい。
面談スペースに入ってくるときは、みな「×組の□□です。よろしくお願いします」と元気な声でしっかりあいさつをしてくれる。まずその姿勢を褒めると、すぐに打ち解けて、将来の夢や友人関係の悩み、口うるさいママへの愚痴など、小学生らしい「ホンネ」を語ってくれるようになる。
「どうしてこの塾に通うことにしたの?」という質問に、「前は大手塾に通っていたんだけど、授業がわかりにくくて成績が伸びなくて、それで『安くてもっと質のいい塾』を探そうということになって、ここに来ました」という答えが返って来たときは、思わず苦笑してしまったが、小学生なりに一生懸命言葉を選びながら、ていねいな口調で語ろうとする姿勢がまた微笑ましかった。
15分程度の面談はあっと言う間に過ぎていく。最後に「じゃああと10カ月、志望校目指して頑張ろう!」と手を差し出すと、本当にものすごく緊張していたのだろう、おずおずと握り返してくる子どもたちの小さな手はいつも汗でびっしょりぬれている。
授業前の短い時間を利用しての面談なので、やっと50名終了して残り150名。終了するのは夏休み前になりそうだが、「きょうはどんな子かな?」とわくわくしながら、面談タイムの始まりを心待ちにする毎日である。