啓明舎(けいめいしゃ)|難関中学受験名門/手渡された疲労回復サプリ

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手渡された疲労回復サプリ

「先生。これ、お母さんから」
6年生の男子から小さな包みを手渡された。中に入っていたのは疲労回復のサプリメント。
「きのうの夜、先生が死にそうな顔をしてお母さんの夢に出てきたんだって。それに、先生、少し熱があるって言ってたから。」
確かに11日間の冬期講習は、50代半ばの体には、決して優しくないハード・スケジュールだった。
酒+たばこ+夜更かしと、決して健康的とはいえない日々を送りながら、でもこの年になるまで無病息災で、インフルエンザとも無縁なまま、毎年受験指導の最前線に立ち続けてこられたのは、丈夫な体に産んでくれた両親のおかげ、いつも老体をいたわってくれるスタッフのお蔭、そして何よりも、どんなに受験の修羅場を迎えても、「仕事が楽しい」と思えるからだ。
なぜこんなにこの仕事が楽しいのかといえば、それは毎年、一人ひとり違った個性をもつ教え子と出会い、彼らの成長と巣立ちに立ち会うことができるから。そして大勢の保護者から、「ウチの子の受験が終わるまではお元気でいてください」というあたたかな励ましの言葉(笑)をちょうだいできるからだ。
「これを飲めば少しはよくなるかもしれないから、『もう夢には出てこないでください』って、お母さんが言ってた。」
「これは魔よけのお札かよ。俺だって好きで夢の中まで出張して『深夜残業』してるわけじゃないぞ。」
心の中で、「誰のせいで、こんなに大変な思いをしていると思ってるんだよ」とつぶやきながら、でも同時に、こうした教え子たちの思いと保護者の思いが、自分を支えてくれているのだと、改めて痛感する。
ありがとう。ちゃんとサプリ飲んで、元気で頑張る。次に夢にでてくるのはきっと、合格発表の場で、君の受験番号を見つけたときの感動のシーンだ。何年たっても繰り返し夢に見るくらいに、緊張と興奮と感動に包まれたドラマが、もうすぐ始まる。