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塾も学校も失敗が糧に

中学受験が終わり、塾では一足早く新学期がスタートした。200人近い新入生が「初めての塾通い」を始めたのだから、この1週間はてんやわんやの大騒ぎだった。

子供たちはたいてい「どんな先生かな」「友だちはいるかな」と心を弾ませて、笑顔で塾にやってくるのだが、保護者の方々は「ちゃんと授業についていけるのだろうか」「他の子にいじめられたりしないだろうか」などと不安を抱えながら、我が子を送り出してくれたのだろう。

開講直前にも、新小学3年生の母親から、「ウチの子は体も小さいし、学校で手も挙げられない内気な子なので、塾通いは早すぎるような気がして」と入塾辞退の相談をうけた。週1日だけの通塾であっても、「親元から離す」のは心配なのだ。
でもその思いは、受験を終え、2ヶ月後に「中学生」として巣立っていく教え子たちと保護者もきっと同じだ。

A中学の校長先生は学校説明会で「学校はたくさんの失敗を経験するための場所です」と話していた。B中学の校長先生も「失敗はチャレンジした結果、もめごとはコミュニケーションの結果です」と書いている。

合格した憧れの中学だって、人生の成功を保証してくれるサクセスロードではなく「たくさんの失敗を経験させてくれる場所」なのだ。小学生時代の塾通いも、緊張のあまり質問に答えられなくて涙がこぼれてきたり、宿題を忘れて注意されたり、テストで失敗してクラスが下がったりと、悔しい思いや恥ずかしい思いをたくさん経験できるからこそ、通う価値があるのだ。

答えを間違えても「惜しかったね!」と認めてあげる。失敗しても「ナイストライ!」と褒めてあげる。初めて塾にくる子供たちにそんな声をかけながら、受験を終えた6年生全員が、ようやく手にした新たな「居場所」で、たくさんのチャレンジと失敗を経験してくれることを心から祈った。


こうして新たな1年が無事幕を開けた。