啓明舎(けいめいしゃ)|難関中学受験名門/子供の多様な才能

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子供の多様な才能

4年生以下のクラスでは、授業前のひとときを利用して、「立体パズル」と「四則計算の式を作るパズル教具(ジャマイカ)」に取り組ませている。さらに、上から落ちてきた数字を瞬間的に暗算させるゲームアプリも自社製作した。
2月から入塾してきた子どもも、すぐにパズルに夢中になり、いまは友達同士で勝手に楽しんでいる。

担当している4年新入塾クラスには、立体パズルで奇跡的な才能を示す女子と、〝ジャマイカ女王〟の称号をもつ女子と、3けたの数5つの合計を瞬時にして計算する〝暗算の女神〟がいる。特に立体パズルと暗算では、私が勝てなくなるのも時間の問題だろう。
ところが算数のテストをすると、計算ミスをしたり苦手な問題があったりして、結局3人とも他の子と同じような点数をとる。
テストの経験が浅いせいもあるだろうが、算数という教科ひとつとってみても、子どもたちの才能は本当に一人ひとり多種多様で、「90点の子は70点の子よりも学力が上」というように単純に数値化できるものではないことを、改めて痛感する。
私立中学の入学試験は多くが4教科の総合点で合否が決まるから、結局は算数の学力も点数化し、さらに他教科との合計で順位や偏差値をつけなければならない。

国は6年後に大学入試制度の改革に踏み切る方針だが、立体パズルの一芸だけで難関校に合格できるような画期的な入試制度の実現は難しいだろう。入試制度が変わらない以上、我々はこれから女王や女神たちの苦手分野や苦手科目の底上げを行い、最終的には、満遍なくテストの点数をとる平均的な優秀生を育てていかなければならない。
でも、彼女たちにはまだたっぷりと時間がある。いまはまだ、計算ミスを減らすよりも、大人顔負けの才能をもっと開花させてあげたい。それが結果的には志望校への合格に、そして将来この社会にとって不可欠な人材を育てることにつながるのだと信じている。