啓明舎(けいめいしゃ)|難関中学受験名門/ガマンの大切さ覚える

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ガマンの大切さ覚える

「自分が一番大切にしているものを捨ててこい。
それができなければ、お前たちを受験生として認めることはできない!」
そう言って6年生に活を入れた。
「俺も受験が終わるまでビールを断つ。日本酒も焼酎も飲まない!」
「でもバーボンは飲むんでしょ?」すかさずつっこみが入る。
この使い古したネタはもう通用しなくなったようだが、それでもゲーム機を親に預けた子、大切にしていたマンガを全部段ボール箱に入れて押し入れにしまった子、それぞれに「何か」を捨ててきたようだ。

おしゃべりしながらの楽しいお弁当タイムも、捨てさせた。今では全員が黙々と短時間で食事を終え、食べ終わった順に質問に殺到するようになった。消化に悪いし、何よりかわいそうだとも思う。
ゲームやマンガを捨てたからといって、志望校に合格できる保証など、どこにもない。

それでも「捨てろ」という指令を出すのは、子供たちに「ガマンすること」の大切さを教えたいからだ。
今の子供に欠けているのは「ガマンすること」だと思う。ちょっと擦りむいただけで「ばんそうこう貼ってくれ」。
「頭が痛い」と言えば、すぐに病院に連れていってもらえる。それが当たり前だと思っている。だから彼らは、全然勉強しなくても「何とかなる」「何とかしてもらえる」と思っている。でも世の中はそんなに甘くはない。もちろん、そこを「何とかしてあげる」のが我々の仕事だ。でも自分から「目標のためにガマンしよう」という気持ちになっていない子を無理やり志望校に合格させても、得るものは何もない。合格できたらできたで、またいろんな「ガマン」を覚えなければならない。
万が一不合格のときは、泣きたい気持ちをガマンして、次のステップに進まなければならない。
中学受験を通して得られる一番の宝物は、「どの学校に合格したか」ではなく「どれだけガマンができたのか」
という経験値だと思う。