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夢への努力、無駄にならず

対談の司会進行という役回りではあるが、将棋の谷川浩司永世名人と2時間ほどお話しさせていただく機会を得た。
私は小学校のときに将棋を覚えたが、対戦相手が父親しかいなかったため、将棋雑誌を読んだり、詰め将棋を解いたりしていただけだった。
今でもたまにネット将棋を指すが、実戦経験が少ないのでほとんど勝てない。
ただ、不思議なくらい、詰め将棋と算数の問題を解く時の思考回路が似ているので、子供たちにも将棋を覚えることを勧めているし、新聞の棋譜は欠かさず読んでいる。

その程度の経験しかない人間が谷川永世名人の対談に同席するなんてとんでもない話なのだが、拙い進行や的外れな質問にも真摯に対応していただき、あっという間にファンになってしまった。
谷川先生の素晴らしいところは、トップ棋士として、後進である「羽生世代」と激しい戦いを繰り広げる一方で、「自分を育ててくれた将棋という世界への恩返し」のために、日本将棋連盟会長という重役を引き受けられ、「パソコンソフト対プロ棋士の対決」など、将棋を広く普及させるための活動に多大な時間と労力を費やされていることだ。
「育ててもらったのだから、今度は自分が人を育てるのは当然」とおっしゃるが、まさに「言うは易し、行うは難し」である。足元にも及ばないが、座右の銘として心に刻みたい。

そして対談の最後に頂戴した子供たちへのメッセージ、「たとえ夢がかなわなかったとしても、それに向かって思い続けて努力したことは決して無駄にはならない」を、受験という戦いに挑む教え子に贈ろう。
加えて「50歳代には50歳代に指せる将棋がある」(だから若いモンには負けてはおらんぞ)
という力強いお言葉を、同年代の私自身へのエールとして受け止め、年明けから受験までのハードな日々を、塾の後進たちと教え子たちのために全力で乗り切っていきたい。