啓明舎(けいめいしゃ)|難関中学受験名門/いつも通りの振る舞いで

ホーム > 塾長・後藤卓也のつぶやき > いつも通りの振る舞いで

ここから本文です。

いつも通りの振る舞いで

 冬季講習明けの8日間で、朝からの保護者会が4回、その合間に千葉県や埼玉県の私立中学入試の早朝激励が2回。根っからの夜型人間に早起きはつらいし、何よりも寒い。
でも、緊張した足どりで歩いてくる受験生が、私の姿を見つけたとたんに「パアッ」と表情が明るくなり、駆け寄って来てくれる。それだけでうれしくなる。
同じクラスの仲間と肩を並べ、「行ってきま~す」と校門をくぐって試験会場に向かう。その後ろ姿を見ているだけで、またうれしくなる。
加えて今年は、教え子の母親からこんなメールを頂戴した。
「きょう試験会場で、試験問題が配られる際に誰もお礼をいわないことに、娘が驚いて帰って来ました。でも席から見える同じ塾の生徒さんだけはきちんと頭を下げていたそうです。この塾で学んでよかったねと娘と話しながら帰って来ました。最後までよろしくお願い申し上げます」
 緊張に包まれた試験会場での雰囲気を考えると、お礼を言わないのが決して無礼なことだとは思わない。でも、そんな雰囲気のなかでも、教え子全員がいつも通りに、教えられた礼儀作法を実践してくれている。それを知ってまたうれしく、そして誇らしく思った。
 残念ながら礼儀作法は試験の合否には影響しない。テストの点数だけですべてが決まる、厳しい実力主義の世界だ。
 ただ、極限までに緊張しているはずの場面で、「いつも通り」に振る舞うことができているのならば、少なくとも「いつも通り」の力を発揮し、一生忘れられない大切な思い出となるような、素晴らしい受験体験ができると信じている。
 寒さと眠さを忘れさせてくれるすてきな笑顔とすてきなメールに出会えて、子供たちが我々をどれだけ信頼してくれているのかを再確認することができた。その思いに報いるべく、1週間後に控える東京地区の私立中学の入試に向けて、残されたわずかな時間に全力を注いでいきたい。