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結果だけ褒める親の反映

中学受験が終わると、塾では各学年が1つ進級し、新たに大勢の子供たちが入塾してくる。特に新4年生にとっては、いよいよ週3日授業+テスト、4教科の学習が始まる、本格的な受験勉強のスタートだ。
新4年生諸君は、テストの最中、驚くほどあっけらかんと隣や前の子の答案をのぞき込む。悪いことだと思っていないのか、バレないと高をくくっているのか、それよりもママの怒った顔のほうが怖いのか。

「ねぇみんな。一度やり始めるとやめられなくなってしまう、怖~い3つの『か』って知ってる?」
「え~、知らな~い」
「1つめは『覚醒剤』。テレビとかで聞いたことないかな? 2つ目は『賭け事』(カジノでもいいし、オンラインゲームの『課金』でもいい)。そしてもう1つは……」
「え~っと、か、か、カンニング?」
「ピンポ~ン。その通り。カンニングしていい成績をとる。パパやママは『ウチの子、天才かも?』って喜ぶ。すると本当のことが言えなくなって、またカンニングを繰り返す。怖いよね~」

子供たちがカンニングをするのは、まわりの大人たちのせいだ。子供たちには邪意がない。ただパパやママに認めてほしいから、喜ぶ顔がみたいから、やっているだけだ。
だから保護者会で何度もクギを刺す。「結果ではなく、姿勢や過程を褒めてあげてください」と。もちろん私自身も授業中の褒め方には、かなり気を配っている。満点を取った子供ではなく、あいさつや手のあげ方を褒め、自分の意見が言えたことを褒める。
入試の結果だって同じことだ。どの学校に受かったのか、その学校の偏差値がいくつなのかではなく、不合格の通知に打ちのめされても、へこたれることなく挑戦し続けた教え子たちを褒めてあげたい。暑い夏の日も、冷たい風の中も、塾に通い続けたことを認めてあげたい。その姿勢や過程こそが彼らが手にした一番の宝物なのだから。