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やるべきこと 今やろう

今年のゴールデンウイークは、人生初の10連休を取る。
前半の5日間は沖縄の離島で昼はダイビング三昧、夜は好きな本をさかなに泡盛を楽しむ。
後半の5日間はジムに通い、夜は自室でひたすら読書。なんともぜいたくな時間だ。
「いいなぁ。僕たちは連休中も毎日山のような宿題に追われているのに……」
「ずるいな~。他の先生に授業を任せて自分だけ休むなんて」
――何とでも言ってください。
この半年間、週1日の定休日以外は仕事漬けの毎日だった。
朝早くから保護者会や学校訪問、入試激励をこなし、授業を終えて帰宅しても深夜まで予習や原稿書きに追われ、やっと手にした時間なのだから。
数年前に初めて有給休暇をとり、代講を立てて離島に出かけたときは、後ろめたさと不安な気持ちで毎晩、塾に電話を入れた。塾からも頻繁に連絡があった。
でもそれは、同僚を信頼せず、きちんと仕事の引継ぎをしていなかったから。
やるべきことをしっかりやっておけば、心ゆくまで休暇を楽しめるし、リフレッシュすれば笑顔でいい仕事ができる。

受験勉強も同じだ。やるべきことをやらずにテレビやゲームにはまっていれば、叱られる。
叱られて机に向かうと気分がむしゃくしゃする。順番を逆にするだけで、心安らかに自分の時間を過ごせるし、両親のストレスも軽減される。そして来年無事受験を終えることができれば、あとは楽しい毎日がご褒美として待っている。
ご褒美を堪能した後には、憧れの新天地での生活が待っている。
それと比べれば、僅か5日間の私の島旅なんてささやかな喜びだ。でも休暇明けの授業では、日焼けした元気な顔で島旅の思い出を教え子たちに語ってやろう。
苦労して手にした自分だけの時間がどんなにかけがえのないものであるかを語ることは、
疲れた顔で受験の厳しさや人生の厳しさを語るよりも、ずっと彼らにとっての励みになるだろうから。