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お金じゃ買えない目標を

4日間の休みをとってサイパンを訪れた。目的は「グロット」という世界的に有名なダイビングスポット。
実は昨年も潜ったのだが、初級ライセンスと少ない経験値では、潜ることのできる深度も時間も知れている。楽しかったけど、ちょっと悔しかった。
そこで、1年かけて上級ライセンスをとり、ジムに通って体を絞り、カメラなどの機材もそろえ、直前2回の休日には、伊豆でダイビングの師匠に教えを請うた上での再挑戦だ。
「中性浮力(水中で浮きも沈みもしない状態)も泳力もエアの減り具合も問題ないですね。(潜った)本数と年齢を考えれば立派なものです」。現地のインストラクターのお墨付きをもらい、いよいよ本番。夏至前後の午後にしか見られない、「光のシャワー」という海食洞のすき間から深海に降り注ぐ陽光を見たときは、感動のあまり涙が出そうになった。
休暇明けの授業で子供たちに写真を見せると、「すげ~」「行ってみた~い」と称賛の声が返ってくる。
「今はお金さえあれば、世界中どこでも行ける。でもここは、ちゃんとトレーニングを積みライセンスを取らないと行くことが出来ない。君たちが目指している志望校も同じだよ。もし『お金があればだれでも入学できる』学校だったら、その学校に合格するために何年も塾に通って頑張って勉強する気になるかな?」全員が大きく首をふる。
「そんなの意味ないじゃん!」。本当に素直ないい子たちだ。
「若くて体力があって、お金と暇があれば、もっと簡単にここまでたどり着けるかもしれない。でも子供の頃から運動が大の苦手で体力も時間もないオジサンでも、目標をもってコツコツ努力すれば夢はかなうんだ。さあ、授業を始めるよ」
我ながらクサいセリフだが、子供たちの心に何かを残すことはできたようだ。僕も子供たちに負けずに新たな挑戦を続けていこう。
さて、来年はどこで潜ろうか。