啓明舎(けいめいしゃ)|難関中学受験名門/つらい受験経験、成長促す

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つらい受験経験、成長促す

「先生は毎年こんな修羅場を経験されて、よく耐えられますね。私たちは息子1人でヘトヘトです……」
1月前半に行われる私立中学の入試結果を踏まえての最後の個人面談。望外の合格通知に志望校を上方修正する場合もあるが、この時期に面談を行うのは逆のケースの方が多い。
学力的にどうしても志望校に届かないのは仕方ない。志望校を変更するか、確実に合格できる併願校を選択するか。
もちろん「全滅」覚悟で「挑戦」を続けるという選択肢もある。それはこれまでの面談で重々話し合いを重ねてきたことだから、そんなことで「ヘトヘト」にはならない。受験生の親が疲れ果てるのは、この時期になっても親に対して反抗を続け平気で塾をサボる「強者」か、逆に「こんなに勉強しているのに……」と我が子の心が折れそうになっているかの
どちらかだ。反抗期真っ盛りの強者も、自分で自分のことが情けなくてもがき苦しんでいる子も、みんな短くても1年近く、長い子は4年間ほど付き合ってきた。膝詰めで説教したことも、涙をポロポロ流すのを懸命に励ましたことも、一度や二度ではない。だから、子供たちの気持ちもよくわかる。本当は両親に認めてもらいたいのに、どうしても素直になれない。志望校に合格できなくても両親は「よく頑張ったね」と言ってくれることはわかっている。その思いに報いたい一心で幼い胸を痛めている。決して修羅場慣れしているわけではない。何度経験しても平常心ではいられない。
ただ、こういう辛い受験を経験した子ほど中学に入ってから成長することを経験的に知っている。だから、矛盾するようだが、実は何も心配はしていない。どうせ自分にできることは限られている。受験直前まで「1点でも多くとらせる」ために指導を続ける。そして、受験を通して子供たちが次の成長のきっかけを手に入れるのを、見守り応援していくだけなのだ。