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決意を胸に次の1年へ

中学受験が終わると、子供たちは1つ進級し、授業時間が変わる。そして私はまた1つ年を取る。
今年も新4年生と新5年生の最初の授業日が私の誕生日だった。例年だと100人強・6クラス前後で始まる新4年生が、今年はすでに200人以上。8教室がほぼ満席だ。
むせかえるほどの熱気と嬌声(きょうせい)にあふれた教室で、まず自己紹介をする。
「今日は君たちが初めてこの塾で授業を受ける記念日だ。そして僕にとっても、また記念日なんだ」。すると、「え~!先生、何歳?」「40歳?」「80歳だ!」などと口々に適当なことをいう。「今年で58歳。あと2年で還暦の爺(ジジイ)だよ。若くてイケメンの先生じゃなくて、ガッカリしたかな?」。「え~っ!おばあちゃんと一緒だ!」
これが事実だからショックだ。でも、孫のような子供たちを教えるようになるまで、とりあえずは息災で現場に立ち続けられたことが素直にうれしい。
1週間後はバレンタインデー。手作りのクッキーにメッセージが添えられている。「授業が超面白いから塾が大好きです。でもお願いだから、自分のことをジジイっていわないで」
ジジイが自分のことをジジイと呼んでなぜいけないのかわからないが、待ちに待った初めての授業で、両親に「どんな先生だった?」と聞かれて「ジジイだった」とは答えたくなかったのかもしれない。ごめんな、でも大丈夫。肉体はジジイでも、誰にも負けないくらいに元気に若々しい笑顔で授業するからな。
授業を終えて席に戻ると、卒業生の母親からの義理チョコにメッセージが添えられていた。「尊敬するのは先生だそうです。勉強以外でも、たくさんのことを教えていただきました。本当にありがとうございました」
この1年もまたかけがえのない貴重な年輪となった。そしてきっと次の1年も。2つのメッセージがまた私の背中を押してくれた。