啓明舎(けいめいしゃ)|難関中学受験名門/伸びる子と伸びない子

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伸びる子と伸びない子

昨年、子供将棋大会の運営に関わる機会を得てから、時折夜中にネット将棋を指すようになった。
最初はポータルサイトの無料ゲームを利用していたが、先月から日本将棋連盟が後援している「道場」に戦いの場を移した。ポータルサイトの方が時間制限が緩くて気楽なのだが、明らかに負けとわかったときに投了せず、無言で通信を切るプレイヤーが多いのにちょっと嫌気がさしたのだ。

昨年、谷川浩司永世名人に会った時、「『負けました』と頭を下げられない子は強くなれません」という言葉に強く感銘を受けた。
子供はなかなか「負けました」とか「ごめんなさい」と素直に言えないものだ。その気持ちはよくわかる。でも悔しさをこらえて、「負けました。ありがとうございました」と声に出したところから、「次こそは負けないぞ」という反省と闘志がわき出てくる。
「所詮は暇つぶしのゲーム」と言われればその通りだが、「負けました」も言わずに立ち去るのはマナー違反だし、勝った方も気分がよくない。

同じことが塾の子供たちを見ていてもいえる。
テストで失敗したとき、「死んだ~」「終わった~」とぼやき、死んだ仲間同士でおしゃべりを始める子や、すぐに答案をしまい込んでしまう子は、なかなか成績が伸びない。一方、負けを負けと認め、すぐに解き直しを始める子や悔し涙を流す子、「なんでこんなばかなミスをしたんだろ!」と自分を責める子は、必ずといっていいほど成績が伸びる。

いま参戦している道場は、チャットで感想戦をすることも棋譜を再現しながら自分で復習することもできる。会心の勝利を得たときも、「勝ったからうれしい」だけでなく、その棋譜を再現しながら喜びをかみしめるのは最高に気分がいい。
「悔しい」「うれしい」という気持ちを素直に受け止め、「次こそは」「次もまた」と振り返ることこそが、学習の基本なのだと思う。