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後藤卓也先生に聞く国語の勉強法

今年2月、文部科学省は「小中学校へのスマホ持ち込み禁止」の見直しを発表しました。私は、スマホの所持は自動車運転のように「免許制」にすべきだと思っていますが、語り始めると長くなるので、ここでは「国語力低下」の危険性に話題を絞ることにします。

家族で食事をしているのに子どもはスマホをいじっている。家に友だちが遊びにきても、思い思いにゲームをしている。そんな光景を目にしたことはありませんか。

国語力の根本にあるのは「ことば」であり、「ことば」はコミュニケーションの道具です。

語りかけられたことばの口調や表情を通して、自分が発したことばに対する周囲の反応を通して、子どもたちはことばの使い方と同時に、人と人との関わり方を学んでいくのです。

多くの私学の先生方は、新入生たちの「人間関係力」の貧しさに頭を悩ませています。その原因のひとつはネットやスマホだと私は思います。「携帯全面禁止」の私学を卒業した教え子が「携帯がないから、たくさんの人と直接いろんな話をすることができてよかった」と語るのを聞いて、まさに「我が意を得たり」と私は思いました。

「メールやSNSを通して世界中の人たちと対話ができる」……そのことの意義を否定するつもりはありません。しかし子どもたちがまず学ぶべきなのは直接的なコミュニケーションであり、そのなかで「ことばのもつ力」~自分の思いを伝え、他人の気持ちを理解する力、相手を励ましたり傷つけたりする力~を理解することではないでしょうか。

「みんなが持っているから」とスマホをねだられても、断固拒否しましょう。緊急連絡用ならキッズ携帯で十分です。それよりも、一緒に買い物に行ったり、田舎の祖父母の家に行ったり、いろんなところで、いろんな人とたくさん「おはなし」する機会を作る。たどたどしいことばでも、子どもの話にじっくり耳を傾けてあげる。そして必要に応じて正しいことばの使い方を教えてあげる。そんな「当たり前のこと」すらしないでおいて、国語のテストの成績だけ伸ばす方法なんてありえないと、私は思うのです。